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ビビる?

こんにちは、SPOONの今村です。

またも、ブログ更新の間隔があいてしまいました。

もっと頻繁に更新いたします……!

 

今日は、お客様よりご質問のありました、弦のビビりについて、お話しさせてもらいます。


ギターを演奏する際には、指やピックで弦を弾いて音を出します。
その弦が振動した際に、ビリッという音がすることがあります。
それを『ビビリ』や、『バズ』などと呼びます。
「このギタービビってるねー」と言えば、怖がっているわけではなく、そういう音がするということです。

ビビリについては、許容範囲に個人差がありますので、調整の際はかなり気を遣う箇所であります。

個人的には、多少のビビリはあまり気にしませんが、ビビるということは、デッドポイントの存在や音詰まりの黄信号である可能性があります。

なぜ、ビビリが起きるのか。
原因は、次にあげるどれか、もしくは複数の要因が合わさっていると考えられます。トラブルシューティングです。

 

①ネックが反っていませんか?
『逆反り』と言われるネックの状態だと、弦が振動した際に、ネック(フレット)に弦が触れ、ビビった音がします。
ネックの反りを修正し、調整をします。

②ピックアップに触れていませんか?
エレキの場合、ピックアップを上げ下げできる仕様のものが多いです。
しかし上げすぎると、弦に近くなりすぎて、振動した時に触れてしまい、ビビリが発生します。
これは、ピックアップの高さを下げることで調整をします。

③弦高が低すぎませんか?
低い弦高の方が演奏し易く、多くの方が、なるべく低い弦高設定を好まれます。
しかし、弦高を下げすぎると、ネックの反りがなくてもビビリが発生することがあります。
また、意識的に低くしなくても、ナットやブリッジの摩耗により、知らず弦高が下がってしまって、ビビリが発生することがあります。
ナットやブリッジの交換や、高さを修正することで調整をします。


④弦の張力が弱すぎませんか?
細いゲージの弦を張っていたり、ナットやブリッジへのテンション(張力)が、充分でない時にもビビリは起きます。

 

⑤どこかの部品が、共振していませんか?
これは、直接ビビリとは関係ありませんが、似た音がするため、ビビリと勘違いしやすいです。
共振している箇所を探し、調整をします。

低い弦高は、弾きやすい反面、こういったビビりの原因にもなります。

また、ピックアップとの距離が近いということは、磁力の影響をより受けるということなので、弦振動は止まりやすくなるためサスティーンも悪くなります。

弾きやすいけど、サスティーンがイマイチという方は、ピックアップを下げる設定にすると、伸びがよくなりますよ。

その時は、当然出力も下がりますので、セッティングは少しボリュームアップしないといけないと思います。

 

自分にとって、弾きやすく、音がよい、という理想のギターは、なかなか購入したままの状態では出会えませんので、自分好みのセッティングに調整してみてください☆