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Jetter Gear - GS124が好きなんです

この画像みて、「おや?」と思った人は、スルドいです。

 

SPOONでは、この「GS124 Custom Voiced」をはじめ、Jetter Gearのペダルをいくつか販売しています。

これはオリジナルのGS124のカスタムモデルなのです。というわけでオリジナルでは金文字のロゴですが、こちらはシルバーカラーなのです。これに気付いた人はGS124オーナーでしょうか。

 

今は日本国内に輸入代理店がないので、SPOONで販売が可能かJetter GearのビルダーオーナーであるBrad Jeterに尋ねました。

 

Bradさんは、いつもメールに「Hello Naoki-San」と書いてお返事をくれ、る気さくな方です。(たまに「ナオミさん」になっています)

自分が以前からJetterのGS124のファンであることを伝え、SPOONでペダルの販売が可能かお尋ねしました。そして、ペダルを販売することを快諾してもらえました。

 

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僕(SPOONのイマムラ)が、このGS124のオリジナルモデルを初めて弾いたのはもう7年ほど前になります。

 

 

まだ楽器店に勤務していたころで、当時の代理店から仕入れをしたものでした。 

 

 

 

 

当時はトランスペアレント系なんて言葉が生まれて、SHOD(Sweet Honey Overdrive)や、その他のワイドレンジでクリアなサウンドのペダルが多く登場していたように思います。

 

しかしながら、トランスペアレント(透明感)というだけあって、色付けの少ないそのサウンドたちはどれもこれも似た印象……。

それはそうですよね、「透明」なんですもんね。色で塗りつぶされていたら透明じゃないです。

 

 

そうしますと、結局、面白くなくなってきたんです。エフェクターが面白いかどうかで評価されるのは、きっとエフェクターもビルダーも不本意でしょうが、そう感じちゃいました。

 

そういうペダルの多い中で、入荷したのがこのJetterのGS124でした。

 

 

弾いた瞬間、あー、いいオーバードライブ! ってなりました。それまで食傷気味になってたトランスペアレント系から、本当においしい部分に飽和感のあるドライブ。中低域に特徴があって、これまで弾いたダンブル系の中では抜群に太い。(他のはザラっと歪んでコシがないものも多い)

 

いろんな場面で使いやすかったり、どんな機種にでも対応できたり、ってトランスペアレント系の良いことろがあるのは重々わかりますが、やっぱりそれでもこういう「個性」(レンジの狭さだったり、コンプのかかるポイントだったり)がないと面白くないよなあ、とまた面白いかの話になりましたが、そう思わせてくれました。

 

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他のサイトやいろんなところに書いてありますが、このGS124は、かの巨匠(自分は名前だけお聞きしてます)Robben Fordが彼のアルバム「Talk To Your Daughter」で使用したシリアル124番のDumble Ampの精巧なクローンアンプを基に、幾度もブラインドテストを行い、ついに聞き分けができないほど音色を再現し、完成したペダル、ということです。

 

この「精巧なクローン」というところ(Ceriatone製という話もあり)がミソ! で、本物ではない。

でも、そりゃそうですよね。ロベンフォードのダンブルアンプを借りてくるわけにはいかないですもんね。逆にいうと、他のダンブル系アンプのビルダーはダンブルアンプを持っているのか、ということです。僕は、ほとんど持っていないと思います。

 

この「クローンを完全コピーした」ときちんとアナウンスする点、そして実際に素晴らしい音色のペダルであること、これがJetter Gearのペダルづくりの真摯さや、正直さを表していると思うんです。そういう人の作るものって、良いなって僕が思うんですね。

 

 

 

 

くせのないペダルは、他のくせのないもので代用が利いてしまいます。そういう意味では、やっぱり個性はあったほうがいい。他で替えが利きませんから。もちろん、その替えが利くことが利点であるペダルもありますし、それは用途によって「良い」の定義が変わるということだと思います。ただ、僕が好きなのがそういうペダルだということだと思います。

 

ただ、個性があるからといって「何でもかんでもつないだらこの音になる」ほどのものも、それはそれで面白くなくて、やっぱり、その時の自分の機材や演奏によって音色が変化してそれが楽しめる、というのも自分の思う好きなペダルです。

Jetter Gearや、BJFEなど、自分が好きなビルダーのペダルは、とても敏感で反応がいいものが多くて、そこが気持ちのいいところなんだよなあ、と改めて感じました。

 

最初の画像の「GS124 Custom Voiced(CV)」は、そのGS124の抜け感を少し良くしてゲインアップしたペダル。よりモダンな音楽へも対応可能にしたモデルです。限定の「Hand Painted」モデルもあります。

またオリジナルとCVの2 in 1ペダルもあります(価格はこちらがお得!)。

 

 

Jetterペダル、これから新製品なども入荷して行きたいと思っています!