12/14 - 師走、しわす、の雑感…。

テイラーと、もっと少年期のシェイン
テイラーと、もっと少年期のシェイン

今日はいきなり動画紹介します。これ、ちょっと泣ける感じだったなあ。

まえにこのブログでも言及したのですが、自分の好きなバンドFoo Fightersのドラマー、テイラー・ホーキンスが亡くなって、その追悼コンサートでの一幕。

 

そうなんです。シェイン・ホーキンス君はテイラーさんの息子さん。

まだBOYの顔してますが、父ちゃん譲りのパワフルドラミングでFFの代表的名曲を叩ききっています。このバンドメンバーとこの聴衆、このステージ。そしてこのシチュエーション。すごい度胸。

 

見ていて心動かされずにいられないプレイでした。

 

 

 

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何で「師走(しわす)」だけ、みんな和風月名で呼ぶんやろう…。と疑問に思いました。

 

他の月、例えば二月に入って「もうきさらぎやねえ」なんていう人はまずいない、まあ少なくとも僕の周りにはいないのですが、「いや、たまにいるよ。それはお前の『周りの人間』の数が極端に少ないだけ」とか言われたらまた違う話が始まってきたり僕がションミリしだしたりするので、まあ先に進みますが、

自分が考えるに、この先生(えらい人)も走るようなあわただしい季節、という名前の由来が、あんまり(僕には)わけが分からない古語・古典の世界観のなかでも現代人も「わかるわかる!」ってうれしくて使ってるような気がしてしまいます。

他の月は、卯月だったり葉月、神無月(モノマネではない)とかの由来なんかは季節の行事や移り変わりが由来になっていて正直読んでいてもピンとこないのですが、この12月の師走の由来だけは、急に人間臭い由来になっていてそこだけが現代にも通じている、という気もしています。

 

ということは、現代は季節の移り変わりなどには疎くなっていっているからそんな感じのこと言われてもピンとこなくても、年末はあわただしく動いてなんかいそがしいよねえ、っていうのはわかるわかる。

そんな人間的な営みの枠組みのようなものだけはもうずっと何百年も前から変わっていない、ということになるのかもしれません。

 

「いまのわかもんは」っていうのを、大昔から言われつづけてて、なんてはなしも良く聞きますが、

結局それも「若いものの~~がダメで」っていうはなしの「~~」は実はあんまり問題ではなくて、古いものが新しいものを受け入れにくいという枠組みのようなものが脈々と続いている中で、あたらしいものの代表である「~~」がターゲットとして挙げられている、というだけなのかもな、なんて思っています。結局古いもんは若いもんが受け入れにくい仕組みなんでしょう。

 

仕組み。決まり。摂理。システム。何の? この世の。

 

『「くだらねえ世の中」「くだらねえ俺たち 」そんなの縄文時代からかわんねえよおまえ』

と、エレファントカシマシの宮本氏は、そのエネルギーに満ち溢れた問題作「ガストロンジャー」でさけびましたが、そんな感じがします。

 

だからなんだと問われれば、とくべつ何でもないのです。ただのしわすの雑感です。

 

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 Foo Fightersつながりというわけでもないのですが、もう一曲。

"Courtney Love"の「Mono」です。

 

ご存じの方も多いと思いますが、コートニーは、Nirvanaのカート・コヴァーンの奥さん。"Hole"というバンドをやってました。「穴」って…。

すげい声してますねえ。のっけから「ハイ!!!」とか言って。

 

つねづね、日本には気合の入った女性ミュージシャンがいないなあ、なんて思うときに自分の頭には以前ブログにも書いたKTタンストールと、このコート―二―・ラブが思い浮かんでいました。男勝りでこびてない音楽。そんな風に思っていたのですが、今回このMVをみて自分は少し考えを改めました。

 

このビデオで、コートニーがベッドから地面に降り立つシーン(0:30くらい)があるのですが…、ばり「内股」なんです。

そして、見りゃ分かるこのブリブリなフリフリなドレス。彼女はおんなだったのです。日本語おかしいですが。

なるほど、この人は男の真似をした人ではなく、あくまで女性ロッカーなんだなあ。というのを感じました、そうすると"Hole"も納得できてきます。"オンナ!!"って言うたようなもんですもんね。

 

ちなみに、こういう女性のインタビューや歌詞なんかの訳を見てると「アタシ」とかひどい時には「アタイ」とかになってて、この一人称を日本語で何にするかというのは、完全にイメージを左右する、逆に左右されてたりするから面白いなと思います。

映画とかでもアイダホの農村のおじさんなんかが「オイラ」とかに"勝手に"訳されてるのがなんかおかしい。英語じゃ全部「I(アイ)」なのに。

 

日本語では「わたし」「わたくし」「ぼく」「おれ」「自分」「あたし」「あたい」「わて」「おいどん」「あっし」「わらわ」「小生」「やつがれ」「それがし」「朕(ちん)」とか、もう一人称がたくさんあって、でもそのそれぞれで頭になんとなしのイメージ(映像)が湧くから不思議です。このイメージはネイティブじゃぱにーずじゃないと、なかなか湧かないのだろうなあ。

「おで」といえば山下たろーくんで、「ぽっくん」といえばおぼっちゃまくん、「ミー」はイヤミですね。

 

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今日もブログを読んでいただきありがとうございます。

日本負けちゃったけど、クロアチアのプレイは好きになりました。

 

SPOON

今村